犬と猫の熱中症┃夏を健康に乗り切るために|京都市左京区で動物病院をお探しの方は、救急や手術を得意としている北山駅近くの京都北山動物病院までご相談ください。

LINE

0757446188

予約優先制
【診療時間】9:30~12:30/16:00~19:00
【休診日】日曜・祝日

スタッフブログ

犬と猫の熱中症┃夏を健康に乗り切るために

2024.08.25

散歩中の愛犬がぐったりしていたり、猫がいつもと違う様子を見せたり…。それはもしかしたら、熱中症のサインかもしれません。犬や猫は人間のように汗をかいて体温を調整することが難しいため、特に暑い時期には熱中症に注意が必要です。

なお、当院は救急診療には特に力を入れております。診療時間外にも熱中症の症状や不調などでお困りのことがございましたら、ご連絡いただければと思います。

今回の記事では、犬や猫が熱中症になってしまう原因や、熱中症の予防対策などについて詳しくお伝えします。

 

■目次
1.犬と猫における熱中症の危険性
2.犬と猫の熱中症の特徴とリスク
3.熱中症の初期症状と進行度
4.熱中症を引き起こす環境要因
5.熱中症予防と対策について
6.緊急時の対応
7.熱中症後のケアについて
8.まとめ

 

犬と猫における熱中症の危険性

犬や猫は人間と異なり、汗をかいて体温を調節することができません

犬は主に舌を出してハアハアと呼吸をする「パンティング」で熱を逃がし、猫は肉球からのわずかな汗と体を舐めることで体温を下げようとします。しかし、これらの方法では限界があり、高温多湿な環境ではすぐに体温が上昇してしまいます。

体温が急激に上がると、内臓や脳に深刻なダメージを受けることがあります。特に外気温が高く、直射日光が当たる場所や、風通しの悪い室内にいると、体温調節がうまくできずに熱中症に陥りやすくなります。

 

犬と猫の熱中症の特徴とリスク

犬は特にパンティングで体温を下げるため、鼻の短い犬種(フレンチブルドッグ、パグなど)は呼吸がしづらく、熱中症になりやすい傾向があります。

一方、猫は犬よりも一般的に熱中症になりにくいとされていますが、閉め切った室内や暑い車内ではやはり危険です。猫も、ペルシャのような鼻が短い猫種は、体温調節が難しくなるため注意が必要です。

熱中症はどのような犬や猫でもなりますが、特に体温調節が苦手な子犬や子猫、シニア犬やシニア猫は注意が必要です。また、持病のある子や肥満の子、長毛種なども熱中症のリスクは高いと言えます。

 

熱中症の初期症状と進行度

熱中症の症状は、進行度によって異なります。

〈軽度の症状〉

パンティング(速い呼吸)
よだれの増加
動きたがらない
舌や歯茎の赤み
元気がない
食欲不振

〈重度の症状〉

ふらつき
失神
嘔吐
下痢
意識の混濁

また、熱かったはずの体が反対に冷たくなったり、痙攣をおこし、命に関わる状態になることもあります

 

熱中症を引き起こす環境要因

高温多湿な場所直射日光地面からの反射熱などは熱中症のリスク要因です。また、閉め切った車内は50℃くらいにまで温度が上がることがあり大変危険です。

一見安全そうな室内でも注意が必要です。
犬や猫は体が毛に覆われているため、人よりも暑さを感じやすいです。人にとって快適なエアコンの設定温度でも、犬や猫には暑い場合があります。

他にも、窓辺で寝ている時に熱中症になったり、水を飲みたい時に飲めないなどの環境もリスクのひとつです。

 

熱中症予防と対策について

熱中症を予防するためには、以下の対策を実践しましょう。

水分補給
犬や猫がいつでも水を飲めるように、複数の場所に新鮮な水を用意しましょう。

室内環境を整える
室内はエアコンを使用して、室温を23〜26℃程度に保つのが理想的です。留守番中でも空調を運転させ、室温を一定に保つようにしましょう。

散歩や外出の工夫
散歩は早朝や夕方の涼しい時間帯に行うようにしましょう。また、散歩の前に手の甲や裸足で地面に触れ、熱くないかを確認してから散歩を始めましょう。地面が熱いと、肉球が火傷する危険があります。

他にも、ポータブル水飲み器を持ち歩くと便利です。

車内には絶対に残さない
車内の温度は急速に上昇し、わずか数分でペットが熱中症になることもあります。短時間であっても愛犬や愛猫を車内に決して残さないようにしてください。

 

緊急時の対応

もしも犬や猫が熱中症になってしまったら、まずはすぐに涼しい場所に移動させましょう。首輪などは外して、濡れたタオルなど冷たいもので太ももの内側など、太い血管が走行している場所を冷やします

自分で飲水できる状態なら、水を飲ませましょう。自分で水を飲めない場合、ガーゼに水を含ませて口に入れたり、歯茎にスポイトで少量の水を垂らすなども効果的ですが、意識のない犬や猫に無理に水を飲ませようとすると誤嚥につながるためNGです。

こうした応急処置を行いながら動物病院へ連絡し、獣医師の指示に従って動物病院を受診しましょう

 

熱中症後のケアについて

熱中症から回復しても、体の機能がすぐに元通りになるわけではありません。数日間は安静にさせ、愛犬や愛猫の様子を注意深く観察しましょう

少しでも異変があれば動物病院に連絡しましょう。

 

まとめ

犬や猫にとっても、夏の暑さは大きな負担です。特に熱中症は、ちょっとした油断や不注意が引き金となり、命に関わることもあります。飼い主様が意識的に対策を講じることで、愛犬や愛猫を熱中症から守ることができます。こまめな水分補給とエアコンの積極的な利用で、夏を乗り切りましょう。

初診の方はこちらから

 

京都市左京区 北山駅から徒歩5分、松ヶ崎徒歩7分 京都北山動物病院
℡:075-744-6188

CFC
JSFM
犬と猫の栄養成分辞典
ヒルズ公式フードアドバイザー
動物健保対応医療機関
CALOOペット

pagetop

pagetop