LINE

0757446188

予約優先制
【診療時間】9:30~12:30/16:00~19:00
【休診日】日曜・祝日

スタッフブログ

愛犬や愛猫の皮膚トラブル|赤みやかゆみの症状別対策と治療法

2024.10.24

「最近、うちの子の皮膚が赤くなっている…」そんなふうに心配されたことはありませんか?
愛犬や愛猫が体をかゆがったり、赤い発疹が出ていたりすると、飼い主様としてはとても不安になると思います。
皮膚トラブルは動物にとっても非常に不快で、かゆみや痛みが続くとストレスもどんどん溜まってしまいます。

今回は、犬や猫によく見られる皮膚病の症状や原因、そして症状ごとの対処法についてわかりやすく解説します。

■目次
1.犬や猫の皮膚病でよく見られる症状
2.皮膚病の原因
3.皮膚病の診断方法
4.皮膚病の治療法
5.皮膚病の予防法
6.まとめ

 

犬や猫の皮膚病でよく見られる症状

犬や猫が皮膚病を患うと、以下のような症状が現れることが多いです。それぞれの症状は、皮膚病のサインである可能性があるため、早めの対処が重要です。

・赤み
皮膚の赤みは、炎症やかゆみ、痛みのサインです。特に、犬や猫が頻繁に体を掻きむしっている場合は、すぐに病院で診てもらう必要があるかもしれません。放置すると、炎症が広がる恐れもあります。

・脱毛
部分的または全身的な脱毛が見られる場合、感染症、アレルギー、または寄生虫が原因となっていることが多いです。

・発疹やかさぶた
小さな赤い発疹やかさぶたができる場合は、細菌感染や真菌感染の可能性があります。感染症の場合、適切な治療を受けることで改善が見込まれますが、放置すると症状が悪化することがあります。

・フケや乾燥
皮膚が乾燥してフケが目立つ場合、食事や湿度、シャンプーが影響している可能性があります。

・かゆみ
頻繁に体を掻いたり、床や家具に体をこすりつけたりしている場合、かゆみを伴う皮膚病のサインかもしれません。感染症、アレルギー、寄生虫が原因であることが多いです。

 

皮膚病の原因

犬や猫の皮膚病の原因はさまざまで、原因に応じた適切な対策が必要です。ここでは、代表的な皮膚病の原因についてご説明します。

・アレルギー
アレルギーは、食べ物に含まれるアレルゲンや環境要因(花粉、ホコリ、カビ、ダニの死骸など)によって引き起こされます。アレルギーによる皮膚病の特徴には、赤み、強いかゆみ、脱毛などがあります。
特に、柴犬など皮膚が敏感な犬種はアレルギーを起こしやすい傾向がありますので注意が必要です。

・寄生虫
ノミやダニなどの寄生虫は、犬や猫の皮膚に寄生してかゆみや赤みを引き起こします。これらの寄生虫が原因の場合、犬や猫が頻繁に体を掻きむしり、部分的な脱毛が見られることがあります。
特にアウトドアが好きなご家庭では、寄生虫に感染するリスクが高まりますので、定期的なケアや予防が大切です。

・細菌や真菌の感染
細菌感染や真菌(カビ)感染も、皮膚病の原因となります。湿気の多い季節や、清潔が保たれていない環境で感染しやすく、小さなブツブツした発疹やかさぶたができることがあります。
悪臭がする場合もあるため、早めの対処が必要です。

・ホルモンの異常
ホルモンバランスが崩れると、皮膚の健康に影響が出やすくなります。甲状腺機能低下症や副腎皮質機能亢進症などの疾患は、被毛が薄くなり、皮膚が乾燥してしまうことがあり、適切な治療が必要です。

 

皮膚病の診断方法

皮膚病の診断は、まず飼い主様から愛犬や愛猫の日常生活や症状の変化について詳しくお伺いすることから始まります。
例えば、いつから症状が現れたのか、生活環境に変化があったかなど、さまざまな質問を通して原因の絞り込みを行います。

次に、視診と触診が行われます。獣医師が実際に犬や猫の皮膚の状態を目で確認し、痛みや腫れ、湿疹の場所などを確認します。

また、皮膚の一部をこすり取る皮膚スクレーピング(皮膚掻爬検査)や、被毛や皮膚を採取して顕微鏡で観察する抜毛検査も行われます。これらの検査では、寄生虫や真菌、細菌感染などを確認し、正確な診断に役立てます。

さらに、アレルギーが疑われる場合には、血液検査除去食試験が行われます。
除去食試験では、アレルゲンとなる可能性のある食材を取り除いた食事を与えて、症状の改善を確認します。

最後に、ホルモン異常が原因の可能性がある場合は、血液検査が行われます。甲状腺や副腎の異常が疑われる場合、この検査で診断されることが多く、適切な治療につながります。

 

皮膚病の治療法

皮膚病の治療は、その原因に応じてさまざまな方法が選ばれます。治療期間は症状や原因によって異なりますが、皮膚病の治療は時間がかかることが多いため、根気強く治療を継続することが大切です。

<薬物療法>

抗生物質、抗真菌薬、抗炎症薬などが処方されることが一般的です。
飲み薬や外用薬を使用し、症状の改善が見られるまで少し時間がかかることもありますが、適切な薬を継続して使用することで徐々に症状が和らいでいきます。

 

<薬浴(薬用シャンプーによるケア)>

皮膚を清潔に保ち、病原体の繁殖を抑えるために、薬用シャンプーを使用します。
週に1回程度の薬浴を行うことで、かゆみや感染の拡大を防ぐ効果が期待できます。シャンプーの使用方法や頻度はかかりつけの獣医師の指示に従って行いましょう。

 

<食事療法>

アレルギーが原因の場合、食事の見直しが必要です。アレルギー専用のフードに切り替えることで、症状が改善することもあります。
食事療法は、アレルギーの特定と合わせて長期的に取り組むことが重要です。

 

<環境改善>

ダニやホコリが原因の場合、寝床や周辺の清潔を保つことが皮膚病の予防につながります。特にアレルギーを持つ犬や猫の場合、家の環境を見直し、再発を防ぐことが大切です。治療の効果を最大限に引き出すためにも、獣医師と相談しながら自宅でのケアを行いましょう。

 

皮膚病の予防法

皮膚病を防ぐためには、日々のケアと定期的な予防対策が非常に重要です。以下の方法を取り入れることで、愛犬や愛猫の皮膚を健康に保ちましょう。

<定期的なブラッシング>

被毛や皮膚を清潔に保つために、定期的なブラッシングが大切です。
ブラッシングをすることで、抜け毛やゴミを取り除くだけでなく、皮膚の異常を早めに発見でき、皮膚トラブルの予防にもつながります。

 

<シャンプーでのケア>

皮膚の健康を維持するためには、定期的なシャンプーが大切です。犬や猫専用のシャンプーを使うことで、皮膚を清潔に保つことができます。
月に1〜2回を目安にシャンプーを行いますが、皮膚病がある場合は頻度を増やすこともありますので、かかりつけの獣医師に相談してください。

 

<ダニ・ノミ予防>

寄生虫予防の薬を定期的に使用することで、ダニやノミの寄生を防ぎ、皮膚病のリスクを下げることができます。特に外で遊ぶことが多い場合、寄生虫予防は重要です。

ワクチン・予防についてはこちらでご案内しています

 

<健康診断の受診>

定期的な健康診断は、皮膚病の早期発見だけでなく、全身の健康管理にも役立ちます。年に1〜2回の健康診断を受けることで、隠れた病気の発見にもつながるため、定期的に受診することを心がけましょう。

 

<アレルギー対策>

アレルギー体質の犬や猫には、アレルゲンを避ける工夫が必要です。フードの見直しや空気清浄機の使用、掃除の徹底など、生活環境の調整が予防につながります。

 

まとめ

皮膚病には赤み、脱毛、かゆみなど、さまざまな症状があり、アレルギーや寄生虫、感染症、ホルモン異常などが原因で発生します。
日常的な予防策としては、定期的なブラッシングやシャンプー、ダニ・ノミの予防、そして健康診断の受診がとても重要です。愛犬や愛猫の健康管理をしっかり行い、快適な生活をサポートしていきましょう。

 

初診の方はこちらから

 

京都市左京区 北山駅から徒歩5分、松ヶ崎徒歩7分 京都北山動物病院
℡:075-744-6188

CFC
JSFM
犬と猫の栄養成分辞典
ヒルズ公式フードアドバイザー
動物健保対応医療機関
CALOOペット

pagetop

pagetop