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スタッフブログ

犬の整形外科疾患は年齢で変わる|ライフステージ別に注意したい関節の病気

2025.08.19

「最近、歩き方がいつもと違う気がする」「ジャンプするのをためらうようになった」
そんな愛犬のちょっとした変化に、心配になったことはありませんか?
実はそのサイン、整形外科的なトラブルが関係している可能性があります。

犬の骨や関節の状態は、年齢とともに少しずつ変化していき、それにともない、かかりやすい病気やケガのリスクも年代ごとに異なってきます。
だからこそ、それぞれの時期に合わせた注意やケアが大切です。

今回は年齢ごとに注意したい病気や、そのサインとなる症状、そして予防のポイントまで詳しく解説します。

■目次
1.犬の年齢と整形外科疾患の関係
2.年齢別に多い整形外科疾患とは?
3.症状に気づいたときの対処法
4.年齢に応じた予防とケアのポイント
5.まとめ

 

犬の年齢と整形外科疾患の関係

犬も人間と同じように、成長や加齢にともなって骨や関節の形や強さが変化していきます。
この骨格の変化により、年齢によって整形外科の病気やケガのリスクが異なってくるのです。

例えば、幼犬期は骨や関節が未発達で、急激な成長による負担や先天的な異常が現れやすい時期です。
一方、老犬期になると筋力や柔軟性が低下し、関節の摩耗や骨のもろさが原因で、変形性関節症などの病気を発症しやすくなります。

このように、それぞれのライフステージによって注意すべき理由があり、体の変化に合わせたケアが必要です。
年齢ごとの状態を理解しておくことで、病気の早期発見や予防につながり、愛犬が元気に過ごせる時間を少しでも長く保つことができます。

 

年齢別に多い整形外科疾患とは?

幼犬、成犬、老犬のイラスト

犬は年齢によって体のつくりや動き方が大きく変化します。それにともない、骨や関節に関わる病気の種類や症状にも特徴が見られます。
ここでは、幼犬期から老犬期まで、それぞれの時期に注意したい整形外科疾患と、そのサインとなる症状についてご紹介します。

 

<幼犬期(生後6ヶ月まで)|先天性の異常や成長にともなうトラブルが中心 >

この時期は骨や関節が急速に発達する大切な成長段階です。
そのため、生まれつきの骨の異常や、成長のスピードに骨格が追いつかないことで起こる不調が見られることがあります。

代表的な疾患
・股関節形成不全
・肘関節形成不全
・レッグ・ペルテス病(大腿骨頭壊死症)

レッグ・ペルテス病についてはこちらで解説しています

主な症状
・歩き方がおかしい
・片足を上げて歩く
・足に触ると嫌がる、痛がる
・あまり動きたがらない

 

<若犬期(6ヶ月~2歳)|活発な行動によるケガや発育の問題に注意>

運動量が一気に増える時期で、遊びやジャンプ中の思わぬケガが起こりやすくなります。
また、成長が落ち着く途中で関節や骨に異常が見つかることもあります。

代表的な疾患
・前十字靭帯損傷
・骨折
・膝蓋骨脱臼(パテラ)

膝蓋骨脱臼についてはこちらで解説しています

主な症状
・足を引きずる
・ジャンプ後に動かなくなる
・足を地面に着けたがらない

 

<成犬期(2歳~7歳)|繰り返す動作による負担や慢性疾患が増加>

体の成長が安定し、活動量も一定してくる時期ですが、その分、日々の動きによって関節や背骨に負担が蓄積しやすくなります。
特に、長年のクセや運動量により、慢性的な関節のトラブルが出てくることがあります。

代表的な疾患
・慢性関節炎
・椎間板ヘルニア
・靭帯や腱の損傷

主な症状
・階段の上り下りを嫌がる
・散歩を嫌がる、歩きたがらない
・日によって痛みの強さが変わる

 

<老犬期(7歳以上|加齢にともなう関節の摩耗と運動機能の低下>

年齢を重ねると、関節の軟骨がすり減ったり、筋力が落ちたりして、体の動きがゆっくりになってきます。
この時期は特に、寒さや気圧の変化で症状が悪化しやすいのも特徴です。

代表的な疾患
・変形性関節症
・脊椎症
・関節リウマチ

主な症状
・立ち上がるまでに時間がかかる
・歩行が不安定
・寒い日や雨の日に動きが鈍くなる

 

症状に気づいたときの対処法

犬の足を保冷剤で冷しているイラスト

<応急処置の方法 >

愛犬が足を引きずっている、立ち上がれない、または痛がる様子を見せている場合は、まず無理に動かそうとせず、安静を保つことが大切です。

特に、痛みが強そうな場合や腫れが見られる場合には、患部を冷やすのがおすすめです。ただし、冷やしすぎには注意が必要です。冷やす時間は短めにし、様子を見ながら対応しましょう。

また、無理に動かすことで症状が悪化してしまうこともあります。
できる限り移動を避け、落ち着いた環境で様子を見守りながら、早めに動物病院を受診する準備を整えてください。

 

<病院受診の目安>

以下のような場合は、早めの受診をおすすめします。 

・明らかに足を地面に着けようとしない
・痛みを訴えるように鳴く
・数日たっても歩き方が改善しない
・動こうとせず、じっとしている時間が増えた
・歩き方が急に変わった 
・後ろ足がふらつく、または腰が落ちるような様子がある

 

年齢に応じた予防とケアのポイント

整形外科の病気は、年齢に合わせたケアを心がけることで予防できるものも多く、また、すでに症状がある場合でも進行を遅らせることができます。
日々の生活の中で無理なくできることを少しずつ取り入れていくことが、愛犬の健康を守る第一歩となります。

 

<幼犬期>

成長のスピードが早く、骨や関節が未発達な時期です。将来の体づくりの土台を整えることが大切です。

・急激な体重増加を防ぐ(過体重は関節に負担)
・フローリングで滑らないように工夫する(マットや滑り止め付きの靴下など) 
・成長段階に合った栄養バランスの良い食事を意識する(特に大型犬種)
・過度な運動を避け、関節に無理のない遊び方を意識する

 

<若犬期> 

運動量が増えて活発になる時期です。体を動かす喜びを感じさせながらも、ケガの予防を意識しましょう。

・激しいジャンプや全力疾走の繰り返しは避ける
・高い場所へのジャンプや階段の昇り降りを控える
・成長期の体調や動きの変化をしっかり観察する
・トレーニングの際は、関節や筋肉への負担に配慮する

 

<成犬期>

体が安定する一方で、日常の負担が少しずつ蓄積されやすい時期です。定期的なチェックと運動習慣が大切です。

・定期的な健康診断で関節や筋肉の状態を確認する
・適度な運動を取り入れ、体重管理を徹底する
・筋肉量を維持できるよう食事の内容を見直す
・急な激しい運動は避けて、無理のないペースを意識する

 

<老犬期> 

筋力や柔軟性が落ちてくるため、体への負担を減らし、快適に過ごせる環境づくりがポイントになります。

・床材を滑りにくいものに変える(クッションマットやカーペットなど)
・段差をなくす、スロープを設置するなど、生活環境を見直す
・関節をケアするサプリメントや、冷えを防ぐ保温対策を取り入れる(特に寒い季節)
・軽いマッサージやストレッチで血行を促進する

 

まとめ

犬の整形外科疾患は年齢によってリスクが異なり、それぞれのライフステージで起こりやすい病気を知っておくことで、早期に気づき、適切に対処しやすくなります。

大切な愛犬が、これからも元気に動き回れる時間を少しでも長く保つためには、日々の観察と年齢に応じたケアが何より大切です。
特にシニア期に差しかかる頃には、「何となく動きが遅くなった」「散歩中に立ち止まることが増えた」など、ちょっとした変化が整形外科疾患のサインであることも少なくありません。

こうした小さな変化を見逃さず、普段からよく観察しておくことが、愛犬の健康を守る第一歩です。
もし気になる様子が見られたときには、できるだけ早く当院までご相談ください。

 

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