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スタッフブログ

愛犬・愛猫の足のトラブル、気づいていますか?|京都で整形外科に強い動物病院をお探しの飼い主様へ

2025.07.28

犬や猫も、私たち人間と同じように関節や骨に関するトラブルを抱えることがあります。

足を引きずるようになった、歩くのを痛がる、ジャンプを嫌がるようになった、といった様子が見られる場合は、整形外科的な疾患が隠れているかもしれません。
こうしたサインに早く気づいてあげることが、健康を守るうえでとても大切です。

当院では、整形外科の診療に力を入れており、骨折や関節の異常、歩行の不調などに対して専門的な対応を行っています。
今回は、当院で行っている整形外科診療の内容や、対応している主な症状についてご紹介いたします。

■目次
1.犬や猫の整形外科疾患とは?
2.当院の整形外科診療体制
3.対応可能な整形外科疾患と外科手術
4.当院の整形外科診療の特徴
5.まとめ

 

犬や猫の整形外科疾患とは?

犬や猫の整形外科疾患とは、骨・関節・靭帯・筋肉など、体を動かすために大切な運動系に関わる病気やケガを指し、日常的によく見られる疾患には以下のようなものがあります。

・膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)
・椎間板ヘルニア
・骨折
・股関節形成不全

犬と猫の代表的な整形外科疾患を示すイラスト。小型犬は膝蓋骨脱臼、 大型犬は股関節形成不全、猫は高所からの落下による骨折のリスクがあることを説明している

また、それぞれの動物や体格によってかかりやすい病気は異なります。

例えば小型犬では膝蓋骨脱臼が多く見られます。
これは、膝のお皿(膝蓋骨)がずれてしまう病気で、歩き方がぎこちなくなったり、突然スキップするように足を浮かせたりするような行動が見られることがあります。

一方で、大型犬では股関節形成不全や靭帯の損傷などが多く、特に加齢や体重の増加がリスクを高める要因となります。

猫の場合は、高いところからの落下によって骨折や関節の脱臼が起こることがあります。猫は痛みを表に出しにくいため、症状に気づくのが遅れてしまうことも少なくありません。

このような整形外科疾患は、早期発見と正確な診断がその後の治療に大きく影響します。そのため、違和感を覚えたらすぐに受診することが非常に大切です。

 

当院の整形外科診療体制

愛犬・愛猫の足のトラブルにしっかりと向き合うために、当院では整形外科を得意とする獣医師(院長)が診療を担当しています。
的確な診断と丁寧な治療を心がけ、一頭一頭に寄り添った医療のご提供を目指しております。

 

<当院の診療体制の特徴>

当院では、以下のような体制を整えており、さまざまな整形外科疾患に対応が可能です。

整形外科に特化した知識と経験を持つ院長が診療を担当
長年の経験と専門性を活かし、症状の見極めから治療方針のご相談まで、責任を持って対応いたします。

 

高精度のデジタルレントゲン装置を完備
骨の状態を鮮明に把握できるレントゲン機器により、正確な診断が可能です。

 

膝関節などの検査に対応するエコー機器も充実
痛みの少ないエコー検査を活用し、関節内部の状態もしっかり確認できます。

 

骨折や重度の関節疾患にも対応可能な救急体制
急なケガや症状の悪化にも、迅速な対応ができるように準備しています。

救急診療についてはこちらで解説しています

これらの体制により、急性期のケガ(骨折・脱臼など)から、慢性的な関節の不調(関節炎・靭帯損傷など)まで、幅広い整形外科の症例に対応しております。

 

対応可能な整形外科疾患と外科手術

当院では、整形外科に関する専門的な診療に加えて、幅広い外科手術にも対応しています。
ここでは、当院で診療・手術が可能な主な整形外科疾患と、それ以外の外科的処置についてご紹介いたします。

 

<整形外科分野の主な対応疾患・手術>

膝蓋骨脱臼整復術
膝のお皿が外れてしまう状態を、手術によって正しい位置に戻します。小型犬によく見られます。

 

椎間板ヘルニアに対する片側椎弓切除術などの一般的な手術
脊椎の一部を取り除き、圧迫されている神経を解放することで痛みや麻痺の改善を目指します。

 

骨折治療(ピンニング・プレート固定・外固定 など)
骨の状態に応じて、金属のピンやプレートを使って適切な固定法を選び、骨が正しい位置で癒合するように固定し、回復を目指します。

 

前十字靭帯断裂に対する関節外法などの手術
膝関節の靭帯が切れてしまった場合に、関節の安定性を保つための手術を行います。特に中型〜大型犬に多く見られます。

 

関節炎・変形性関節症に対する保存療法
初期の段階では、内服薬やサプリメント、生活環境の見直しなどによる負担軽減を行い、症状の進行を抑えます。

 

整形外科以外の外科手術

会陰ヘルニア整復術
排便がしづらくなる会陰ヘルニアに対し、脱出した臓器を元に戻して筋肉の補強を行います。

会陰ヘルニアについてはこちらで解説しています

 

膀胱切開・膀胱結石摘出術
膀胱内の結石による排尿障害に対し、膀胱を切開して結石を取り除きます。

膀胱結石についてはこちらで解説しています

 

子宮蓄膿症・卵巣腫瘍に対する開腹手術
子宮や卵巣を摘出する手術を行います。

 

腫瘍切除術(皮膚・乳腺・内臓 など)
良性・悪性を問わず、体のさまざまな部位にできた腫瘍の切除に対応しています。

 

短頭種気道症候群に対する軟口蓋切除や外鼻孔拡張手術
パグやフレンチ・ブルドッグなど、呼吸がしづらい短頭種に対し、空気の通り道を広げる手術を行います。

短頭種気道症候群についてはこちらで解説しています

 

当院は、外科分野を得意とする一次診療施設として、整形外科はもちろんのこと、内臓疾患や腫瘍、呼吸器疾患などにも幅広く対応しております。
かかりつけ病院としてだけでなく、「いざという時に手術も任せられる病院」として、飼い主様と動物たちをサポートしてまいります。

 

当院の整形外科診療の特徴

膝の疾患に対する専門的なアプローチ
当院では、特に膝の疾患に対して専門的な診療を行っています。
超音波(エコー)を使った精密な検査を通じて症状の程度を見極め、手術が必要かどうかを丁寧に判断しています。
軽度の場合は保存的治療(内服や生活管理など)を、重度の場合には手術による整復を行い、愛犬・愛猫が再びしっかりと歩けるようになることを目指します。

 

股関節疾患に対する保存的な治療方針
股関節形成不全などの股関節の疾患に対しては、まずは体に負担の少ない保存的な治療(体重管理・理学療法・内服薬)を基本に考えています。
状態に応じては、外科的な治療が必要となる場合もあります。その際は、骨頭切除術をはじめとする手術の選択肢についてもご提案し、ご家族とご相談しながら治療方針を決めていきます。

 

骨折治療における豊富な経験
前肢・後肢・骨盤・脊椎など、体のさまざまな部位の骨折に対し、整形外科専用の器具(ピン・骨プレート・ワイヤーなど)を使って適切に治療を行います。
また、成長期の動物や高齢の動物に特有の骨の状態にも配慮し、それぞれに合った固定方法をご提案いたします。

 

術後のケアも丁寧にサポート
手術後のケアにも力を入れており、「きちんと歩けるようになるまで」責任を持ってサポートしています。
術後の痛みの管理やリハビリ計画の立案、定期的なチェックを通じて、再発や後遺症のリスクをできる限り減らせるように努めています。

 

飼い主様との丁寧なコミュニケーションを重視
診察や検査、手術の前後には、わかりやすく丁寧なご説明を心がけています。
治療の選択肢が複数ある場合には、それぞれのメリット・デメリットを正直にお伝えし、納得していただいたうえで治療を進めてまいります。
不安やご不明な点があれば、いつでも遠慮なくご相談ください。

 

まとめ

犬や猫の整形外科疾患は、歩く・走る・ジャンプするといった日常の動きに影響を与えるため、生活の質(QOL)を大きく左右することがあります。
見た目では気づきにくい症状も多いため、飼い主様が「なんとなく様子が違うかも」と感じたその違和感が、早期発見・早期治療のきっかけになります。

当院では、整形外科を得意とする院長の知識と経験、そして充実した設備を活かし、整形外科を中心とした幅広い外科診療に対応しております。
「手術が必要かもしれない」「高齢だけれど骨折してしまった」など、どんなお悩みでもかまいません。
まずはお気軽にご相談ください。

大切なご家族が再び元気に歩ける日常を取り戻せるように、スタッフ一同、心を込めてサポートいたします。

 

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